Table of contents目次
- 前置き
- インストール
- インストールディスクをダウンロードする
- ハードディスクのイメージファイルの新規作成
- インストールディスクから起動する
- インストール手順
- NetBSD/x68k を起動する
- X Window System を動かしてみる
- 終了する
XEiJ にはイーサネットボードがありません。すなわち XEiJ で NetBSD/x68k を動かしてもネットワークに繋がりません。仮に実装済みの範囲に不具合がなかったとしても、できることは限られています。これは「Human68k よりもエミュレーションの難易度が高い NetBSD/x68k が XEiJ でどこまで動くか試してみた」というだけの話です。
新規作成した SCSI ハードディスクのイメージファイルに NetBSD/x68k をインストールします。
NetBSD-8.1-x68k.iso (289MB) をダウンロードします。
NetBSD/x68k のインストール先となるハードディスクのイメージファイルを作ります。
- ファイル →SCSI→SCSI ハードディスクのイメージファイルの新規作成
- 以下ではファイル名を
NetBSD-8.1.hds
とします。 - 容量は 1500MB 以上必要です。以下では 2000MB とします。
- セクタサイズはデフォルトの 512 バイトにします。
- Human68k 用ではないので領域確保を OFF にします。
- フォーマットを開始します。
- 060turbo モードに切り替えます。MPU→ 機種を変更してリセット →060turbo (33.3MHz)
- FC2 ピンをカットします。MPU→FC2 ピンをカットする
- NetBSD-8.1.hds を開きます。ファイル →SCSI→0 接続する、開く、NetBSD-8.1.hds、開く
- NetBSD-8.1-x68k.iso から再起動します。ファイル →SCSI→1 接続する、開く、NetBSD-8.1-x68k.iso、ここから再起動
コマンドライン
>java -jar XEiJ.jar -boot=sc1 -cutfc2pin=on -model=060turbo -sc0=NetBSD-8.1.hds -sc1=NetBSD-8.1-x68k.iso
テキストで表示されるメニューは↑キーと↓キーで選択、Enter キーで確定です。
- NetBSD-8.1 Install System で作業を選択します。
- インストールを開始します。a: Install NetBSD to hard disk
- yes or no? はハードディスクを書き換えることになるが続行するか。b: Yes
- Available disks でインストール先のハードディスクを選択します。a: sd0 (1.0G, XEiJ Hard Disk)
- Choose your installation は既存のパーティションを使うかどうか。a: Set sizes of NetBSD partitions
- パーティションの大きさを決めます。デフォルトのままにしておきます。x: Accept partition sizes. Free space 525 MB, 5 free partitions.
- swap が 128MB、残り全部が / になります。x: Partition sizes ok
- Please enter a name for your NetBSD disk [Hard Disk ]: でインストール先のハードディスクに名前を付けるようです。
NetBSD-8.1
- yes or no? はインストール先のハードディスクに書き込んでよいかどうかの最終確認です。b: Yes
- ファイルシステムが構築されます。
- Hit enter to continue と表示されたら Enter キーを押します。
- Select your distribution でインストール範囲を指示します。全部入れます。a: Full installation
- Install from でインストール元を選択します。a: CD-ROM / DVD
- Enter the CDROM device to be used ... が追加されたようです。x: Continue
- インストールが始まります。手元の環境で 1 時間くらいかかりました。
- Hit enter to continue と表示されたら Enter キーを押します。
- Configure the additional items as needed. でオプションを選択します。そのままにしておきます。x: Finished configuring
- Hit enter to continue と表示されたら Enter キーを押します。
- NetBSD-8.1 Install System に戻ります。
- NetBSD-8.1-x68k.iso をイジェクトします。ファイル →SCSI→1 イジェクトする
- 起動デバイスを SCSI 0 にします。設定 → 起動デバイス →SCSI→SCSI 0
- 再起動します。d: Reboot the computer
- FD の挿入を促す絵が出るときはもう一度 MPU→ リセット
060turbo モードで NetBSD-8.1.hds から起動します。
コマンドライン
>java -jar XEiJ.jar -boot=NetBSD-8.1.hds -cutfc2pin=on -model=060turbo
初回は Updating fontconfig cache: のところで待たされます。手元の環境で 10 分くらいかかりました。
ログインプロンプトが出たら root でログインします。
login: root
初回はデフォルトの設定をコピーします。
# cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
X Window System を起動します。
# xinit
マウスカーソルが表示されたら F12 キーを押すかホイールクリックで エクスクルーシブマウスモード に切り替えて操作します。
NetBSD/x68k を終了するときは shutdown -h now を実行します。
# shutdown -h now
System halted. Hit any key to reboot. と表示されるまで待ってからエミュレータを終了します。